四方割り1/3(板を買う)
■格闘プロショップ・イサミへ行く
大変幸運なことに、格斗打撃連盟より、黒帯を拝領する運びとなった。
当連盟は防具付き空手やグローブ空手の道場を束ねる文部科学省所管の団体で、当方が帰属している極真系(フルコンタクト)道場とは、稽古や試合試合体系が異なる。が、さまざまな事情でお世話になった経緯があり、当方はこの連盟の事業本部長として大会のお手伝い等を行っており、いわばその功労的な意味合いで、昇段審査を受けることとなったのである。
審査課題は「四方割り」。これは、東西南北の四方向の敵を想定し、敵の攻撃を受けてから返すという演武の形式で、返し技の際、板を割るというものである。
焦った!
生まれてこのかた、板なんて割ったことがない。フルコンタクト空手歴は今夏で6年、帰属道場では1級(茶帯)をいただいているが、こうした経験は皆無だった。
そこで昨年の暮れ、試し割り用の板を買いにいったが、★一番薄い演武用の板★は、なんとソールドアウト。都内のイサミ全店にも在庫がないといわれた。在庫で残っていたのは、厚い杉板ばかり。
不安に駆られ、はなはだ姑息にも、東急ハンズで★とっても薄いベニヤ合板★を購入する。
ところが、これがエラく固いっ!「あたしじゃ、板は割れないのかしらん・・・」
思い出すのは、「氷割り」を試した時のこと。某大会で白〇会館の杉〇館長が氷柱割りをされたのを観て感激し、さっそくマネした。中華料理店の厨房で、ふだんはトンカチで割る業務用の氷塊に、勇んで正拳を振り下ろしたのだが、拳に青アザを作っただけで、これまたエラい痛かったのである。
■半べそで
道場の先輩K氏に相談したところ「割れるよ。本来は杉の柾目でやるものだから、それでやれば」との返事。また同じく先輩の新しい侍氏に「だいじょうぶ。予備をあげるから、それを使えば」と板を頂戴した。
こうなったら、やるっきゃない。
しかし、(内心じゃ)悲壮な覚悟だったものの、やってみたら、あっさり割れた。
ほっとしている当方に、やはり先輩のM氏から「木の繊維や密度の問題。むしろベニヤのほうが固い。杉なら3枚、ぶっつけ本番で割りましたよ」と、にこやかに諭され★厚さより、木質だったか★と謎が解けた思いだった。
■念のため
年初に新入荷した★割りやすい演武用の樅の合板★も購入。
こちらは、さらに簡単に割れたのだが、しかし、安堵してもいられない★課題が残った★
左ミドルで割る稽古におつき合いくださった、優しい先輩のH氏の手に、背足をヒットさせてしまっていたからだった。
当たりゃ割れるけど、的をハズしたら、立会い人(板の持ち手)となる方に迷惑がかかってしまう。
四方の敵を想定しながら、戦々恐々と独り稽古を繰り返した。続く
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